JA全農の新会長に折原氏 長沢氏以来、本県2人目

折原敬一氏

 全国農業協同組合連合会(JA全農)の経営管理委員会が28日、東京都内で開かれ、本県JAグループを束ねるJA山形中央会長の折原敬一氏(69)が新たに会長に選ばれた。任期は3年。本県から全国組織のJA全農トップが選出されるのは、2017~20年に務めた長沢豊氏以来、2人目となる。

 この日は同委員会に先立ち、JA全農の総代会が開かれ、任期満了に伴い、折原氏を含めた経営を監督する経営管理委員会の新メンバーを選任した。その後、同委員会で会長を互選し、折原氏が選出された。関係者によると、折原氏以外に立候補者はいなかったという。

 都内のJAビルで記者会見を開いた折原氏は新任のあいさつで、尾花沢市農協(現JAみちのく村山)の職員時代にスイカの産地づくりなどに尽力した経験を踏まえ、生産現場に寄り添った施策を展開すると強調した。会長としての抱負では、「持続可能な農業と食の提供に向け、なくてはならない全農であり続けるために全身全霊を懸ける」と述べた。

 折原氏は2021年にJA山形中央会長に就き、現在1期目(1期3年)。JA全農では、昨年から副会長を務めてきた。

 副会長にはJA茨城県中央会代表理事会長の八木岡努氏(64)と、JAえひめ南代表理事組合長の吉見一弥氏(63)が就いた。JA全農会長を2020年から務めた菅野幸雄氏(73)は任期満了で退任した。

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