モダンな魅力、フィンランド展 盛岡・県立美術館で29日から

フィンランドの伝統装飾「ヒンメリ」の作り方を教える山本睦子さん

 北欧の家具やガラス、テキスタイル(織物)などを紹介する「フィンランドのライフスタイル 暮らしを豊かにするデザイン」は29日、盛岡市本宮の県立美術館で開幕する。28日はプレイベントとして、同国の伝統装飾「ヒンメリ」の制作体験が行われた。

 ヒンメリは麦わらに糸を通して幾何学的に組み上げた装飾。ヒンメリ作家で、同展にも出品している山本睦子さん(札幌市)を講師に、参加者16人が大小3個の八面体を作った。

 盛岡市高松の黒石野中1年増沢凛花さんは「ヒンメリは初めて知った。大好きなフィンランドの伝統文化に触れられてうれしい」と充実の表情。山本さんは「自然素材の伝統的装飾だが、今に通じるモダンさがある。心を安らげてくれると思う」と魅力を語る。

 同展は、アルバ・アアルトら同国を代表するデザイナーの名品約750点を展示。「デザイン大国」と呼ばれる背景をひもとく。

 同館、岩手日報社、岩手めんこいテレビなどの主催で、9月10日まで。午前9時半~午後6時(入館は同5時半)。月曜休館(8月14日は開館)。一般1400円、高校生・学生800円、小中学生600円。

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