部下にパワハラ、2人を懲戒処分 「繰り返し指導しても改善しない」威圧的な言動で指導 上司に相談し発覚 陸自松戸駐屯地

防衛省

 陸上自衛隊松戸駐屯地は28日、複数の部下にパワハラを行ったとして、需品学校の50代男性2等陸佐を停職25日の懲戒処分にした。

 同駐屯地によると、2等陸佐は昨年3~8月ごろ、強い口調や不適切な発言を伴う威圧的な言動で指導を行い、複数の部下に精神的苦痛を与えた。1人が精神疾患を発症し、別の1人は体に不調が生じた。被害者の1人が2等陸佐の上司に相談し発覚した。

 2等陸佐は「部下に繰り返し指導しても改善しないので威圧的な言動になった」と釈明している。

 同駐屯地は同校所属の男性2等陸佐(54)も、部下へのパワハラ行為で減給30分の1(1カ月)の懲戒処分とした。2等陸佐は十条駐屯地(東京都)に勤務していた2018年1月~19年2月ごろ、威圧的な言動で指導を行い、複数の部下に精神的苦痛を与えた。

 2等陸佐は「隊員の安全を担保する業務のため、より高い要求をした」と話している。

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