交通量分散に手応え アクア変動料金制で熊谷俊人知事

熊谷俊人知事

 ネクスコ東日本が公表した東京湾アクアラインの変動料金制導入に伴う交通状況の調査結果について、熊谷俊人知事は27日の定例記者会見で「料金が切り替わる時間帯のデータを見ると、交通量が分散したことがうかがえる」との見解を示した。

 渋滞の最大の長さや木更津ジャンクション(JCT)-川崎浮島JCT間の最大所要時間が縮小したとする同調査結果を挙げ「(導入効果を)前向きに受け止めている」と述べた。今後、長期間の交通量や観光客の行動を分析し、導入効果を見極めるとした。

 変動料金制は渋滞緩和を目指し、土日祝日の上り線で社会実験として開始。同社によると、最初の週末だった23日はETC搭載車の料金を引き上げたピーク時間帯の午後7時台の交通量は前年同期から約17%減少。引き下げた同8~11時台は約6%増加していた。

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