沼津の夏祭りの始まりを告げる狩野川灯ろう流しが7月28日夜、静岡県沼津市内で行われました。
沼津市で行われる狩野川灯ろう流しは1958年の狩野川台風の後、その犠牲者を弔うため、地元の仏教会が法要を行い、灯ろうを流すようになりました。
現在では、「七月盆」の沼津市の中心部で、お盆の「送り火」としても市民に親しまれ、沼津の夏祭りの始まりを告げる夏の風物詩のひとつとなっています。
先祖代々など、それぞれに記された灯ろうはろうそくに火が灯され、沼津青年会議所のメンバーによって狩野川に浮かべられました。
炎ゆらめくおよそ600個の灯ろうが川面をゆっくり流れていく様子を訪れた人たちは静かに見守っていました。