「チーバくん」くっきり 田んぼアート見頃に 県誕生150周年記念 山武で鑑賞祭

絵や文字が浮かび上がり、見頃を迎えたチーバくんの「田んぼアート」=29日、山武市

 千葉県誕生150周年を記念し、山武市で地元住民や大学生が田植えをした「田んぼアート」が見頃を迎えた。県マスコットのチーバくんを描いた記念ロゴや「1873―2023 つづく未来に思いをはせる」とのメッセージが、色分けした稲でくっきり。29日、隣接する5階建ての市蓮沼交流センターで鑑賞祭が開かれ、来場者は上から写真を撮ったりして楽しんだ。

 9月末の稲刈りまで、同センター開館時に見渡せる。県が記念事業として主催し、同市の活性化に取り組む千葉商科大(市川市)人間社会学部が協力。新型コロナ禍前から山武市で田んぼアート活動の実績があるゼミの学生たちが主導した。

 約6千平方メートルの田んぼに緑、赤、黒など7種の色の稲苗を5月末に植えて表現。学生は週に1度訪れて維持管理を行い、稲苗を食べてしまうスクミリンゴガイ(通称ジャンボタニシ)の除去にも奮闘した。

 ゼミ3年生の伊橋前さん(20)は山武市隣の横芝光町出身。「自分が田んぼアートに関われて良かった。稲がちゃんと成長してうれしい」と笑顔で見守った。

チーバくん「田んぼアート」は千葉県誕生150周年を記念。県の歩みを表す「1873―2023」の西暦数字もくっきり=29日、山武市

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