準備万端、魅せます1万2000発 29日夜、北國花火金沢大会

打ち上げに向け準備を整える花火師=29日午前11時、金沢市大豆田本町の犀川緑地

 金沢市大豆田(まめだ)本町の犀川緑地で29日夜に繰り広げられる北國新聞創刊130年記念「北國花火2023金沢大会」(北國新聞社主催)の会場設営が同日朝から始まり、花火師が県都の夜空を光と音楽で彩る1万2千発の打ち上げに万全を期した。

 会場では、午前7時から北陸火工(かほく市)の従業員ら24人が、じりじりとした暑さの中、花火玉と打ち上げ筒などを持ち込み、設置に汗を流した。窪田繕議(よしのり)社長(73)は「テンポに合わせたリズミカルな花火が特徴。さらにグレードアップしたので楽しんでほしい」と話した。

 金沢中心部で開催される唯一の大会で、午後7時50分に始まる。開幕を飾るスターマインは、石川県出身の俳優・浜辺美波さんがヒロインを務める「らんまん」の主題歌で、シンガー・ソングライターあいみょんさんの「愛の花」に乗せて、2080発を打ち上げる。

 全国から選抜された5県の花火師が腕を競う「北國芸術花火」、1千発乱れ打ちの「おとこ川市民花火」も見どころとなる。午後9時ごろの終了を予定する。

  ●シャトルバス運行

 JR金沢駅金沢港口(西口)と、県西部緑地公園の2カ所から、花火会場へ向かうシャトルバスを運行する。行きは午後5時半~7時35分、帰りは花火終了から午後10時まで随時運行する。運営協力金として往復500円(小学生以下無料)が必要となる。

 花火大会の会場周辺では午後6時半~10時に交通規制が行われ、元車交差点―大豆田交差点、大豆田交差点―若宮大橋交差点は車両通行止めとなる。入江、玉鉾、若宮神社前、南広岡町の各交差点で囲われた区域は関係車両以外の進入が禁止となる。会場ではドローンの飛行を禁止する。

  ●金沢ケーブル生中継

 大会の模様は金沢ケーブルが午後7時45分から終了まで、北國新聞ニュース・プラス(地デジ9ch)で生中継する。

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