アメ車祭りで能登応援 地震復興へ10月に結集 コルベットクラブ北陸企画

ツーリングのイベントで集まった「コルベット」=珠洲市内(コルベットクラブ・オブ・ジャパン北陸支部提供)

 米国産スポーツカー「コルベット」の愛好者が全国から能登に集う「能登地震復興支援ツーリング」が、10月8日に開催される。被災や風評被害で落ち込んだ観光誘客に役立ちたいと、コルベットクラブ・オブ・ジャパン北陸支部が企画し、道中では愛車の撮影・試乗会を開いて募金を呼び掛ける。支部では能登で毎年開催して「アメ車のお祭り」として定着させ、支援を続けたい考えだ。

  ●七尾で撮影や試乗 募金を呼び掛け

 計画では、全国各支部のコルベット約70台が金沢市内に集合して国道8号、のと里山海道を北上し、群発地震で岩肌が崩落した珠洲市宝立町鵜飼の県天然記念物・名勝「見附島(みつけじま)」に向かう。能登町の「イカの駅つくモール」、七尾市ののとじま臨海公園水族館、能登食祭市場にも立ち寄り、風評被害でキャンセルが相次いだ和倉温泉に宿泊する。

 北陸三県と新潟県に約30人のメンバーがいる北陸支部は毎月のツーリングで親交を深め、中でも里山里海の景観を楽しめる能登は頻繁に訪れている。珠洲市で最大震度6強を観測した5月5日も、メンバーは見附島まで車を走らせ、帰路の能登島で強い揺れに見舞われた。

 支部長の石田勝寛さん(52)=金沢市=は「自分たちにできることで貢献したい」との思いを強くし、全国の仲間に能登で消費を喚起するツーリングを呼び掛けた。

 会場は調整中だが、七尾市内では施設の駐車場にコルベットを並べて展示する。一般の見学や撮影を歓迎し、子どもらが助手席に座る試乗会も開催する。募金箱を設置して、来場者や各支部会員に善意を求める。

 石田さんは「能登に外国の車が集まるイベントはあまりなかった。大好きな能登が元気になるように定期開催していきたい」と期待を込めた。

 ★コルベット 米ゼネラルモーターズ(GM)がシボレーのブランドで1954年から製造、販売する2ドアのスポーツカー。時代に合わせてモデルチェンジを重ねてきた。さまざまなレーシングカーが製造されている。

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