大正年間からの伝統 新町の地蔵踊り/岡山・鏡野町

新町地区=岡山県苫田郡鏡野町香々美=の「新町の地蔵踊り」(町無形民俗文化財)が22日夜、旧倉吉街道新町宿の地蔵堂前広場で行われ、住民たちが無病息災や五穀豊穣(ほうじょう)などを願い、踊りの輪を広げた。

戦国時代の天正年間(1573〜1591)から踊り継がれている伝統行事。踊りは「四ツ拍子」「願力」「チョイチョイチョイ」の3種類ある。白い浴衣を着た保存会(中尾忠志会長)のメンバーや住民たちがやぐらを囲んで午後7時半から総踊り。連なるちょうちんの明かりの下、太鼓と音頭取りの歌に合わせて子どもからお年寄りまで大勢で輪を作り、交流を深めた。

地元の水島葉子さん(75)は「今年も無事に開催でき、みんな一緒に健康で踊れることがとてもありがたい」と話していた。

各種出店やくじ引きなど4年ぶりに通常規模で開催し、多くの人たちでにぎわった。

© 津山朝日新聞社