中国人権派弁護士、ラオスで連行 資格剥奪、家族は送還で拘束懸念

中国の元人権派弁護士、盧思位氏(妻の張春暁さん提供、共同)

 【北京共同】中国の元人権派弁護士、盧思位氏が渡航先のラオスで現地の警察当局に連行されたことが29日分かった。家族が明らかにした。米国で暮らす家族に会いに行く予定だった。香港民主派支援などに取り組んできた盧氏は抑圧を受けており、家族は中国へ送還されれば拘束される危険があると懸念する。

 妻の張春暁さんによると、盧氏はラオスで28日、タイへ陸路で向かおうとした際に連行され連絡が取れなくなった。中国当局の監視、抑圧で直接の渡米は困難なため、東南アジア経由で家族に会いに行こうとしていた。

 張さんは取材に「中国へ送還されるのを最も恐れている」と話した。盧氏は21年、当局に弁護士資格を剥奪された。

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