学生服リユースに役立てて 宇都宮のNPOがマップ作製、回収ボックスなど掲載

マップと皆川理事長

 【宇都宮】学生服のリユース(再利用)を広げようと、NPO法人「栃木県こども応援なないろ」は、学生服の回収ボックスが設置されている学校などを掲載する「学生服リユースMAP」を作製した。

 同法人は、子どもの食や学習の支援、ママコミュニティー活動などを行っており、学生服リユースもこれらの事業の一環。

 同法人は今年3月から、市内7中学校に学生服の回収ボックスを設置し、リユース活動を開始。ボランティアメンバーの大学生が高校の学生服を寄贈したのをきっかけに「リユース学生服をつなぐ活動を広めたい」と、マップ作製を企画した。

 マップには、現在ボックスが設置されている城山中や河内中など市内8中学校をはじめクリーニング店、カメラ店などの企業、プロスポーツチーム、病院、公共施設など市内外計64カ所の一覧や、県内2カ所のリユース制服販売所が掲載されている。回収された制服は定価の1~3割程度の価格で販売される。

 同法人理事長で「宇都宮市学生服リユースshopリボン」を経営する皆川純子(みながわじゅんこ)さん(44)は「制服は中学で5万円、高校で10万円以上かかり、貧困世帯では相当な負担となる。学生服の支援制度も知らない保護者も多く、このマップを見れば、利用の仕方が一目で分かる」と話した。

 マップは、学生服リユースマップで検索し、見ることができる。

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