九州鉄道記念館が開館20年 北九州市、式典に臨時列車も

九州鉄道記念館で開かれた開館20周年の記念式典=30日午前、北九州市

 九州鉄道記念館(北九州市門司区)は30日、8月に開館20周年となるのを前に記念式典を開いた。記念館横の線路に博多駅からの団体臨時列車が到着すると、JR九州の古宮洋二社長や同市の武内和久市長らが吹奏楽の音色とともにツアー客を出迎えた。

 夏休みに親子で佐賀県伊万里市に帰省中の東京都東久留米市の男子児童(9)は「珍しい車両ばかり。運転シミュレーターの体験が楽しみ」と話した。

 門司は、1888年に設立された私設鉄道「九州鉄道会社」の本社が置かれた地で、本州との交通の結節点を担った。

 記念館は2003年に開館し、常時約3千点を展示。れんが造りの本館は国の有形文化財に指定されている。

九州鉄道記念館で展示されている、国の重要文化財に指定された「キハ0741」=30日午前、北九州市

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