沖縄の首里城で戦前にバスケ W杯開催地、「歴史知って」

改修工事のため訪れた技師が1931年に撮影した首里城正殿の写真。正殿前の左右にバスケットボールのリングが写っている(「戦前の沖縄 奄美写真帳」沖縄県立図書館所蔵(一部改変等))

 2019年に火災で正殿などが焼失した那覇市の首里城で、20世紀初めにバスケットボールがプレーされていたことが大学関係者の調査で分かった。政治や儀式の役割を担った首里城で、女学校の授業の一環で行われていたとみられる。沖縄県は8~9月に開かれる男子ワールドカップ(W杯)の開催地で、関係者は「沖縄の歴史を知るきっかけになれば」と期待する。

 きっかけは、県内でバスケ専門誌を発行する金谷康平さん(39)が沖縄県立芸術大の張本文昭教授(体育学)の元に持ち込んだ1枚の写真だった。1931年に首里城改修工事のため訪れていた技師が撮影したもので、正殿前にバスケのゴールが写っていた。

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