岩手県内、夏祭りの暑さ対策に力 出演者、熱中症に警戒

一関夏まつりに向け練習に励む参加者。暑さ対策を工夫し、本番に臨む=一関市役所

 岩手県内は本格的な夏祭りシーズンに突入する。各地ではおはやしや踊りの練習に熱を帯びるが、暑さも真っ盛り。29日は34観測地点中13地点で35度以上の猛暑日となり、しばらく気温の高い状況が続く見通しだ。特に懸念されるのは熱中症。出演団体は練習会場に大型扇風機を設置するなど、工夫を凝らして準備を進めるが、本番でも対策が欠かせない。

 猛暑が続く一関市では27日、一関夏まつりに向け、市職員と郵便局員50人が市役所で踊りの練習に励んだ。空調の効いた屋内でも、ジャンプなどの動きも入り参加者は汗だくに。約30分で終え、タオルで顔を拭いたり、あおいだりして体を冷やした。

 8月5日のまつりは会場に給水所を設置し、参加者用の飲み物を積んだ台車を引きながらパレードし、塩あめも配る。一関郵便局の小岩龍生局長(58)は「普段から大変な暑さの中で配達しており、十分気を付けている。元気な踊りで盛り上げたい」と意気込む。

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