米、防衛協力で中国けん制 南太平洋、長官ら各国歴訪

 【ワシントン共同】米国のオースティン国防長官とブリンケン国務長官がオーストラリアで現地時間29日、外務・防衛閣僚協議(2プラス2)を開き、南太平洋外遊を締めくくった。訪問した各国で防衛協力の強化を確認し、地域で存在感を増す中国をけん制した。

 オースティン氏は現職の国防長官として初めてパプアニューギニアを訪問し、27日にマラペ首相と会談。5月に署名し、パプア議会の批准を待つ防衛協力協定が主要議題となった。海軍基地や空港、港湾など6カ所を少なくとも15年間共同利用できる内容だ。

 中国はパプアに近いソロモン諸島と2019年に国交を樹立し、急接近した。

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