騎馬武者、縦横無尽に疾走 相馬野馬追、最大の見せ場

「相馬野馬追」の甲冑競馬で、土ぼこりを上げて疾走する騎馬武者たち=30日午後、福島県南相馬市

 福島県沿岸部で千年以上続くとされる伝統行事「相馬野馬追」は開催2日目の30日、最大の見せ場となる甲冑競馬と神旗争奪戦が南相馬市の雲雀ケ原祭場地で実施された。気温35度近い猛暑の中、騎馬武者が祭場地を縦横無尽に駆け回って約2万8千人の観客を沸かせた。

 甲冑競馬では計34人が6レースに分かれて出走。先祖伝来の旗をなびかせながら土ぼこりを上げて疾走し、順位を競った。神旗争奪戦では打ち上げられて舞い降りてくる旗を奪い合った。

 相馬野馬追は相馬氏の始祖とされる平将門が、放った野馬を敵に見立てて軍事演習をしたのが起源とされる。国の重要無形民俗文化財に指定されている。

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