【香港】スタンチャート中間期、香港は2.7倍の増益[金融]

英金融大手スタンダード・チャータード(スタンチャート)が28日発表した2023年6月中間期連結決算は、香港事業の税引き前基本利益が前年同期比2.7倍の10億1,900万米ドル(約1,440億円)だった。売上高に当たる営業収益は31.2%増の20億9,100万米ドルとなった。

香港事業の税引き前基本利益、営業収益は主要市場でトップ。2位はシンガポール事業だが、税引き前基本利益は6億5,800万米ドル、営業収益は12億6,300万米ドルと、ともに香港に差を付けられた。

グループ全体の純利益は20.5%増の21億2,800万米ドル。営業収益は13.9%増の89億5,100万米ドルだった。

ビル・ウィンターズ最高経営責任者(CEO)によれば、スタンチャートはアジアの域内総生産(GDP)成長率が米国や欧州の3倍を超えると予測している。ウィンターズ氏は、同社が香港とシンガポールという2つのアジアの金融センターでそれぞれ優位性を持ち、国・地域を越えて成長をリードする「スーパーコネクター」だと強調。香港を引き続き重視する姿勢を示した。

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