【韓国】エネルギー新産業輸出、35年までに3倍目標[公益]

韓国産業通商資源省は27日、原子力の小型モジュール炉(SMR)や水素タービンなどエネルギー新産業の輸出を2035年までに3倍に拡大し、世界トップ3品目を10以上育成する輸出強化戦略を発表した。

エネルギー新産業には、SMRや水素タービン、超高圧直流送電(HVDC)ケーブルなど近年注目されるエネルギー産業のほか、再生可能エネルギーやエネルギー貯蔵システム(ESS)なども含まれる。

輸出については、21年の286億米ドル(約4兆円)から30年に2倍、35年には3倍に引き上げる計画だ。これに向けて、◇輸出有望品目の技術開発・事業化(技術)◇グローバル新市場への進出本格化(市場)◇輸出拡大に向けた革新基盤の造成(インフラ)——の3分野に注力する。

技術面では、エネルギー関連の研究開発(R&D)事業を全面的に改編する。今年下半期には海外のパートナーを選定して、エネルギー国際共同研究事業を推進する。24年には水素混焼発電や水電解、大容量・長周期ESSなどを対象に官民合同で6つの実証プロジェクトを開始する。

■新市場への進出でも協力

新市場への進出については、国内のエネルギー関連企業と韓国貿易公社、輸出入銀行などが手を組んで共同で海外への進出を打診する。また、エネルギー新産業のインフラ構築に向けて、年内に5,000億ウォン(約540億円)規模の政策ファンドを組成して30年までに民間の金融投資を100兆ウォン以上に拡大する。輸出支援人材の育成に向けた人材育成プログラムも新設する方針だ。

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