【ミャンマー】中国特使と国軍トップ会談、緊密さ演出[政治]

中国のトウ錫軍(トウは登におおざと、とう・しゃくぐん)アジア問題特使は28日、ミャンマーの首都ネピドーで国軍トップのミンアウンフライン総司令官と会談した。同国のクーデターから2年半がたとうとする中、両国の緊密さを演出した。

29日付国営紙グローバル・ニュー・ライト・オブ・ミャンマーによると、両者は友好関係の進展を確認しつつ、ミャンマーの平和と安定に向けた中国の支援や国境地域での越境犯罪対策などを話し合った。

トウ氏は同日、ミャンマー国軍が外相に任命したタンスエ氏、国際協力相に任命したコーコーフライン氏ともそれぞれ会談した。

ミャンマーメディアのイレブン(電子版)は29日、トウ氏が民主派指導者アウンサンスーチー氏に面会する可能性があると報じた。スーチー氏はクーデター後から拘束・監禁され続けている。9日にはタイのドーン副首相兼外相が外国政府高官として初めて政変後にスーチー氏と面会していた。

軍政はクーデター直後、全権を掌握する根拠とする非常事態宣言を出し、これまで延長を繰り返している。8月1日に現在の期限を迎えるが、再延長となる可能性が濃厚だ。

© 株式会社NNA