【タイ】首相立候補を巡る違憲疑惑、3日に受理判断[政治]

タイの憲法裁判所は、前進党のピター党首の首相候補としての2度目の立候補を国会が否決したことを巡る国会の憲法違反疑惑の申し立てについて、8月3日に受理するかどうかを判断する見通しだ。受理しても、審議中の首相選出投票停止の命令を発出しない可能性が出ており、早ければ9~10日に3回目の首相選出投票が実施される見込み。27日付各紙が報じた。

憲法裁判所事務局の情報筋によると、憲法裁は3日の午前9時半に会合を開き、受理か非受理を決定する。オンブズマン事務局から26日に申し立てを受け取った。3日には、(1)非受理(2)受理するが、審議中の首相選出投票の停止を命じない(3)受理し、審議中の首相選出投票の停止を命じる——のいずれかを選択するとみられている。

オンブズマン事務局は、国会が19日にピター氏の2度目の首相立候補を否決したことについて、憲法違反がないかどうか憲法裁判所に判断を求めている。

連立政権の発足を目指すタイ貢献党は、1か2の場合、首相選出投票の3回目は8月の第2週と予測した。国会の定例会議は9日か10日となっているため、早ければ9~10日に投票を実施する可能性がある。

投票が9~10日に実施されると、タクシン元首相の10日のタイ帰国日と重なる。同氏の帰国は、末娘(次女)でタイ貢献党の首相候補であるペートンタン氏が26日に発表した。

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