白山市桑島地区で30日、白山手取川ジオパークの見どころを巡る「親子でお出かけジオパーク」(北國新聞社後援)が初めて行われた。世界ジオ認定を受け、魅力を知ってもらおうと企画された体験会で、市内外の親子24人が桑島化石壁や白山恐竜パーク白峰を見学し、さまざまな動植物の化石が見つかった「日本地質学発祥の地」に理解を深めた。
参加者は体験会を企画した白山市の観光ガイドボランティア団体「加賀白山ようござった」の磯部雄三会長(80)ら団体に所属するジオパーク公認ガイドの案内で各所を回った。
白山恐竜パーク白峰では子どもたちが展示されている恐竜の模型や化石を見上げ、驚きの声を上げた。化石発掘の体験では、桑島化石壁を貫いて2000年に開通したライントンネルの工事で排出された岩石をハンマーで割り、化石を探した。
桑島化石壁を世界に紹介したドイツの地質学者ヨハネス・ユストゥス・ライン博士(1835~1918年)をたたえる顕彰碑や、手取川ダムの役割などを紹介する手取川総合開発記念館も見学した。
親子でお出かけジオパークは、児童と保護者が一緒に白山手取川ジオを学び、世界ジオの認定継続につなげようと企画した。8月27日までに全6回の実施を予定し、次回は8月6日に白山比咩神社や獅子吼(ししく)高原など鶴来地区を巡る。