土用の丑、香ばしく 高岡市37.1度、富山県内今年最高気温

炭火焼きで香ばしい匂いが漂うウナギ=上市町新町

 「土用の丑(うし)」の30日、富山県内の鮮魚店や食品スーパーは厳しい暑さを乗り切ろうとウナギを買い求める客でにぎわった。富山地方気象台によると高岡(伏木)で37.1度を記録し、県内で今年最高の気温となった。富山市秋ケ島(富山空港)で36.6度、富山で35.9度など、10観測地点のうち5地点で最高気温が35度を超える「猛暑日」になった。気象庁と環境省は県内に5日連続となる「熱中症警戒アラート」を出した。

 上市町新町の湯崎乃屋鮮魚店では、店の前でウナギの炭火焼きを販売し、朝から昼過ぎまで行列が絶えなかった。同店は静岡・浜名湖産を千匹用意。杉木辰夫店主(60)がタオルで汗を拭きながら皮に焼き目を付け、香ばしい匂いを漂わせた。

 朝から並んで購入した滑川市下野の会社員、有沢孝男さん(67)は「暑い中で待っても食べたかった。体力をつけてゴルフに励みたい」と足取り軽く店を後にした。

 秋ケ島の猛暑日は30日で8日連続となり、県内で最長だった富山市八尾の7日連続(1994年8月10~16日)を超えた。31日の予想最高気温は富山、高岡(伏木)ともに34度。

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