まだ夏なのに!?猛暑の中早くも「おせち」商戦スタート 9月から予約販売「ハルメク」完成披露イベント

雑誌ナンバーワンの実売部数47万部を誇り、いま一番勢いのある女性誌といわれる月刊誌「ハルメク」(ハルメク)が、9月から予約販売するおせち「ハルメクのおせち2024」の完成披露試食会をこのほど都内で開いた。

2022年は、4万3千台のおせちを同誌のカタログ通販や通販サイトで販売し、すべて完売した。2007年からオリジナルのおせちを開発し、累計販売数は約36万台。18年目のおせちは、読者との距離が近い同誌の強みを生かし、購入者アンケートや読者モニターによる試食会をもとに「読者の本音」を徹底的に反映。ようやく完成にこぎつけた。

おせち商戦は年々激化。各社は8月から、予約販売を開始するとみられている。ハルメクも約50人の読者を招き、初のお披露目イベントを開催。料理研究家・横山タカ子氏によるハルメクのおせちを使った「ワンプレートおせち」のデモンストレーションも行われた。

編集部が素材を厳選。主原料に中国産のものや、合成着色料、保存料を使わないなどのこだわりがある。2024年お正月向けおせちのコンセプトは「新・和食」。伝統的な縁起・ぜいたく食材を三世代が味わえるよう仕立てたほか、職人ならではの組み合わせの妙技、見た目の彩り、華やかさが楽しめるメニューが並んだ。

コロナ禍もひと段落。年末年始は故郷への帰省も本格化するとして、同社担当者は大人数で囲むおせち需要の増加を見込んでいる。プレミアムおせち「福寿」は6人前5万3400円(税込)。スタンダードおせち「彩」は6人前3万3500円(同)。故郷や老人ホームなどでひとり暮らしする親への1人前のおせちも用意されている。

担当者は「読者に向かって『お正月ぐらい皆さん、楽して過ごしましょう』ということで、おせちを作るものから買うものに変えませんかという提案をした。手抜きではなく〝手間抜き〟をしましょうということ。冷凍のおせちで、味を濃くする必要も、保存料も使う必要もない。ひとつひとつの素材の味の濃淡がわかる非常に繊細なおせちができる。18年改善を重ね、作ってきたのが我々のおせち」と話す。猛暑の中、早くもおせち商戦が始まった。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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