今井絵理子議員、物議醸す自民党女性局フランス研修に釈明も「何を学んだの?」「論点ずらし」と批判の声

アイドルグループ「SPEED」の元メンバーで、自民党の今井絵理子参議院議員が30日夜、ツイッターに連続投稿。自民党女性局の「フランス研修」が、滞在中に撮影した〝観光旅行〟のようにみられる写真のSNS投稿によって物議を醸し、批判が殺到していることに対して弁明した。

今井氏は同党の松川るい参議院議員・女性局長ら計38人でフランスを7月末に訪問。松川氏は女性3人でエッフェル塔を真似たポーズを決め、今井氏は松川氏とリュクサンブール宮殿で肩を並べて記念撮影し、さらには参加者全員がエッフェル塔を背景に「自民党 女性局」と赤文字で大きく記された横断幕を手にした団体旅行のような画像をツイッターに投稿した。それに対し、ネットでは「研修という名のフランス旅行」「国民は九州・秋田の水害被害、物価高騰で苦しんでいる」などと疑問を呈する声が相次いだ。

こうした批判を受け、今井氏は30日午後10時50分から3連続投稿。同氏は「自民党女性局の海外研修はこれまで5年に一度行われております。また青年局は毎年台湾研修をされており、その活動が国交を超えた絆になっているのはこれまでの取り組みが実を結んだ証です」と説明。その上で「海外研修に対して、『公金を使って無駄だ』という指摘もありますが、無駄な外遊ではありません。旅費についても党の活動ですから党からの支出と、参加者の相応の自己負担によって賄われています」などと釈明した。

今井氏の投稿に対し、リプ欄には「国民が無駄と感じれば無駄。使った本人が決めるのではない。」「民間企業なら高いお金を使って海外出張をした場合にはそれ相応の成果が求められますよ」「もしかしてそれ 政党助成金のことを言ってますか 党から支出されているお金は もともとは税金です」「三十数人も大挙して行かなければ分からない何かがあるのでしょうか?」といった疑問の声が次々と投じられた。

今井氏はこの日最後の投稿で、訪仏について「とても実りあるものでした」として「これからも様々な国の方々との交流を積極的に行っていきたいと思います。 また追って活動報告します」と締めくくったが、リブ欄では「何を学んだのか、どう活かせると感じたのかが知りたいところですね」「実りがあったと国民が感じ初めてこの施策は成功だったと言えるのではないでしょうか」と、具体性を欠く説明に納得のいかない意見が多かった。

一方、この連投の約3時間半前(午後7時13分)に、今井氏は自身のインスタグラムに送られた誹謗中傷のDMを添付して公開し、「世の中にはその言葉に悩み、苦しみ、思い詰める人もいます。SNSの発信には気をつけなければいけないですね」と投稿した。

それに対し、リプ欄には「誹謗中傷には断固とした態度で対応ください」としつつ「ご自分の行為に対する説明は別途お願いします」という提言や、「誹謗中傷はダメですが、公人として公開する必要がありますか?」「論点をずらして済む話なのでしょうか」といった厳しい声が相次いだ。

(よろず~ニュース編集部)

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