“最強”九電工が5度目の栄冠 ソニーセミコンダクタ2位 長崎ペーロン選手権・職域の部

職域決勝で白熱したレースを展開する各チーム。九電工グループペーロン同好会(手前)が序盤から抜け出し、5年ぶり5度目の頂点に立った=長崎港

 「俺たち最強!!」-。決勝戦で一番に折り返しのターンを回った九電工グループペーロン同好会。そのまま勢いを落とさずに漕ぎ切り、2位と約7秒差で5度目の栄冠をつかんだ。
 2018年の大会まで3連覇していたが前回の19年は欠場。「出場したい」という思いを糧に、営業所のある神ノ島で練習を重ね、5年ぶりに長崎港に戻ってきた。この間、転勤によるメンバーの入れ替わりなどで経験者が減った中で、チームを再構築。主将の松田恵太さん(32)は「みんなで協力して、一から優勝を目指してやってきた」と汗をぬぐった。
 監督の久保田大輔さん(48)は「地域の人に支えられてできたペーロン」と振り返り「選手はもちろん、会社の人、家族、地域の方にお礼を伝えたい」と充実した表情で語った。
 2位のソニーセミコンダクタ。前回の大会に続いてあと一歩頂点に手が届かなかったが、レース後は九電工グループを拍手でたたえた。
 「今度こそは優勝」と、チームは2月中旬から週3回練習を続け、最後の3週間は、ほぼ毎日海に出た。監督の溜池真一さん(52)は「前半は互角だったがもう一歩足りなかった。来年はもう一つ力をつけて戻ってきます」とリベンジを誓った。

職域で準優勝のソニーセミコンダクタ=長崎市、松が枝岸壁

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