神埼市の夏の風物詩「長崎街道かんざき宿場祭り」が29日、同市の櫛田宮や長崎街道門前広場などで開かれた。新型コロナウイルスの影響で中止や一部イベントの取りやめが続いたが、4年ぶりに総踊りや子どもみこしなど全てのイベントを実施し、大勢の人でにぎわった。
会場周辺の道路が歩行者天国となり、屋台やキッチンカーなどが並んだ。午後5時ごろからは総踊りパレードがあり、地元企業や団体から約400人が参加。音楽に合わせて踊りながら長崎街道を進み、櫛田宮までの約700メートルをパレードした。
長崎街道門前広場ではバンドや和太鼓の演奏が披露され、出店では子どもたちが金魚すくいやヨーヨー釣りを楽しんでいた。
実行委員会の吉原俊樹さんは「コロナの時期は人が集まるイベントはできなかった。久々に集まって笑顔があふれてよかった」と話した。子どもみこしに参加した同市の松田江未ちゃん(3)の母親は「楽しそうにしていた」と話し、親子で夏祭りを満喫していた。(草野杏実)