エンゼルスがグリチックとクロンを獲得 プロスペクト2人を放出

日本時間7月31日、エンゼルスがトレード補強に動いた。「MLBパイプライン」が公開している球団別プロスペクト・ランキングで8位のジェイク・マッデン、28位のメイソン・オルブライトという2人の有望株投手を放出し、ランドール・グリチック、C・J・クロンという2人のスラッガー(プラス金銭)を獲得。グリチック、クロンともエンゼルスにドラフト指名されてプロ入りしており、古巣復帰ということになる。グリチックの獲得は顔面骨折で故障者リスト入りしたテイラー・ウォードの穴を埋める狙いもありそうだ。

現在31歳のグリチックはカージナルス、ブルージェイズ、ロッキーズの3球団で合計10シーズンのメジャー生活を過ごし、通算183本塁打をマークしている強打の外野手。もともとは2009年ドラフト1巡目(全体24位)指名でエンゼルスに入団した。今季はここまで64試合に出場して打率.308、8本塁打、27打点、2盗塁、OPS.861を記録。エンゼルスの選手としてメジャーでプレーするのは今回が初めてとなる。

現在33歳のクロンはエンゼルス、レイズ、ツインズ、タイガース、ロッキーズで合計10シーズンのメジャー生活を過ごし、通算186本塁打をマークしている強打の一塁手。エンゼルスでプレーしたのは2017年が最後であり、5年半ぶりの古巣復帰となった。今季はここまで56試合に出場して打率.260、11本塁打、32打点、OPS.780を記録。昨季は自己最多の102打点をマークした。

グリチックは今季限りで5年5200万ドルの契約が終了。クロンも今季が2年1450万ドルの契約最終年であり、2人ともシーズン終了後にFAとなる「レンタル選手」である。

エンゼルスが放出したマッデンは21歳の右腕で、昨年のドラフト4巡目で入団。プロ野球選手としてのキャリアを開始した今季は、マイナーA級で14試合に先発して2勝6敗、防御率5.46という成績を残している。一方、オルブライトは20歳の左腕で、2021年のドラフト12巡目で入団。マッデンと同じマイナーA級でプレーし、今季ここまで15試合(うち14先発)に登板して9勝4敗、防御率3.62の活躍を見せている。

ホワイトソックスからルーカス・ジオリトとレイナルド・ロペスを獲得したトレードに続き、将来を犠牲にして今季のプレーオフ進出に賭けたトレードとなった。

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