レトロな空間楽しんで 一戸・萬代物産展、8月5日初開催

初の物産展が開かれる萬代舘。国登録有形文化財を活用する取り組みが進む

 一戸町観光協会(会長・小野寺美登町長)は8月5日、一戸町一戸の萬代舘(ばんだいかん)で町特産品の魅力を発信する「萬代物産展」を初開催する。地元事業者らが竹細工や木工品、旬の食材などを展示、販売。交流機会やにぎわいを創出し、レトロ空間が広がる施設の有効活用につなげる。

 町内の工芸品店や菓子店、書店、産直など10団体が出店。工芸品のほか、日中と夜の寒暖差が生む甘さが自慢のスイートコーン「奥いちきみ」や夏野菜、ハンバーガー、焼き鳥などを販売する。縁日のような雰囲気を演出しようと駄菓子も販売し、射的コーナーも設ける。

 萬代舘は1909(明治42)年に創業し、大正時代に映画上映を開始。映画が大衆娯楽として絶頂期を迎えていた56(昭和31)年、現在の木造2階建てに建て替えられ、2016年に国の有形文化財に登録された。ただ、現在は寄席や音楽イベント、映画祭などが行われるのみで、活用は2、3カ月に1回ほどにとどまっている。

 午前10時~午後4時。入場無料。問い合わせは町観光協会(0195.33.2111)へ。

 

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