ユナイテッド、米国ツアーは1勝3敗で終了 ドルトが古巣戦ザビッツァーのアシストなどで競り勝つ【国際親善試合】

マンチェスター・ユナイテッドとドルトムントによるプレシーズンマッチが31日にラスベガスで行われた。

アメリカツアー最終戦の4試合目として、ドルトムント戦に挑むユナイテッド。この試合ではブルーノ・フェルナンデスらレギュラー組の大半が先発外のなか、古巣戦となるサンチョが再び偽9番としてスタートから出場した。

一方のドルトムントは昨季後半戦から半年にわたってユナイテッドでプレーした後、今夏にバイエルンから完全移籍加入のザビッツァーがスタメンに。ほかのポジションも新キャプテンのジャンをはじめ、主力勢が並んだ。

ドルトムントが立ち上がりから縦に速い攻撃でしっかりとフィニッシュの形まで持ち込み、反攻姿勢を打ち出すなか、ユナイテッドはボールの主導権争いで優位に立つ分、押し気味に試合を進める。

そんなユナイテッドは敵陣左サイドでFKを獲得した24分に先制。こぼれ球を回収したファン・デ・ベークが繋ぐと、バイタルエリア中央のダロトがゴール右隅を狙いすました右足ミドルを突き刺す。

セカンドチーム在籍者で唯一の先発抜擢だった19歳のフォーソンを37分に下げた後も前がかったユナイテッドだが、ドルトムントがザビッツァーも絡む怒涛の反撃で一気に試合をひっくり返してみせる。

43分にボックス右に仕掛けていったアデイェミとザビッツァーの連携を挟み、中央のマレンが右足で同点弾。その1分後にもリンデロフの縦パスを引っかけたザビッツァーのラストパスから、マレンが再び右足でネットを揺らす。

前半終盤に痛恨の連続失点を喫したユナイテッドは後半からデビュー2戦目のオナナを投入。この後半もドルトムントの鋭い速攻に手を焼くが、オナナの好守などで踏ん張り、攻めに転じる。

すると、前半途中から出場のアントニーが52分、ダロトがボックス右深くに仕掛けていった流れから、ファン・デ・ベークがカットしたボールを右足インサイド。ゴール前の混戦を抜けたボールがゴール左に吸い込まれ、追いつく。

だが、途中出場のワン=ビサカが71分に自陣で横パスをこれまた途中出場のロイスに奪われると、ドルトムントがカウンター。途中出場のムココが折り返しに右足で合わせ、再びリードする。

追いかけるユナイテッドは途中出場のラッシュフォードや、ブルーノ・フェルナンデス、マウントらが中心となり、 チャンスを作るが、及ばず。アメリカツアーは1勝3敗で幕を閉じた。

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