外国客船、岩手県へ続々寄港 2023年度、最多7隻

宮古港に4月寄港した外国客船。本年度の寄港数は大幅に増えている(本社ドローンで撮影)

 外国客船の岩手県内寄港数が本年度、伸びている。現時点で7隻が決まっており、これまで最も多かった2018、19年度の2隻を大きく更新した。新型コロナウイルス禍の収束で客船の動きが戻る中、過去の海外セールスで誘致実績のある地域に、新規も含めて船が集まっている傾向。この流れに乗る形で、県や市町村は震災後便利となった道路網を生かした広域ツアーを売りに、一層の誘致を目指す。

 マルタ船籍の大型クルーズ船「MSCベリッシマ」(17万1598トン、乗客定員5655人)は8月4日、初来県する。午前8時に宮古・藤原埠頭(ふとう)へ入港し、午後11時まで停泊。盛岡さんさ踊りを観光するバスツアーも組まれている。

 外国客船7隻の寄港先はいずれも宮古港で、うち六つは初来県。4隻が寄港済みで、10月までに残り3隻が予定され、定員数は計1万2217人に上る。

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