犬が早朝になると吠えるのは何故?3つの原因とやめさせたい時の対処法とは?

犬が早朝になると吠える原因

早朝になると吠えるのは、成犬だけではありません。子犬にもよく見られますし、早朝に限って吠える老犬もいます。

飼い主が対処するまでずっと吠え続ける犬もいますし、鳴き声が大きい犬の場合はご近所トラブルになってしまうこともあります。

なぜ犬は早朝になると吠えるのか、原因とやめさせたい時の対処法を解説します。愛犬の早朝の鳴き声でお困りであれば、ぜひお役立てくださいね。

1.ケージから出たい

犬が早朝になると吠える原因は、ケージから出たいからです。

昼間は自由にさせているけれど、夜眠る時はケージの中で、という犬の場合、早く出してほしくて吠え続けることがあります。いわゆる“要求吠え”です。飼い主に向けて吠えているのです。

やめさせたい時の対処法は、「犬が吠えても無視をする」ということです。根気負けして出してしまうと、いつまで経っても要求吠えはなくなりません。「吠えれば出してもらえる」と学習してしまうからです。

朝、ケージから出す時間を決めます。決められた時間になったら必ず出してあげます。そうすることで、「時間にならなければ出してもらうことはできない」ということと、「時間になれば必ず出してもらえる」ということを学習してもらいましょう。

2.外の音や声やニオイに刺激される

犬が早朝になると吠える原因は、外の音や声やニオイに刺激を受けるからです。

  • 新聞配達をするバイクの音(配達員が敷地内に入ってくる気配や足音)
  • 野鳥が庭にやってくる音や声
  • 野良猫が通り過ぎる気配や足音やニオイ
  • 早朝に出勤や通学をする人の気配や足音(イヤホンから流れる音楽)

このような音や声やニオイに刺激を受けた時、警戒して吠える犬もいますし、自分の存在に気づいてほしくて吠える犬もいます。通勤する時、窓からこちらを見て吠える犬に会ったことはありませんか?しっぽを振って嬉しそうに見つめてくる犬もいますよね。

やめさせたい時の対処法は、外からの刺激を受けにくくすることです。ケージで過ごす犬の場合は、専用のカバーや大きめのブランケットや毛布で覆ってあげるとよいと思います。

自由にさせている場合には、窓に近づかせない工夫をしてみてください。寝室で一緒に寝たり、窓にペットゲートを置いたりするとよいと思います。

窓の外に向かって吠えることがよくありますが、鳴き声が漏れやすく、ご近所迷惑になりやすいです。念の為、愛犬が窓の外に向かって吠えた場合、外にはどの程度で聞こえているのか、一度確認してみることをおすすめします。

3.要求したいことがある

犬が早朝になると吠える原因は、トイレ・ごはん・散歩の要求です。

外に出なければ排泄することができない犬の場合、「早く外に出たいよ!」と吠えます。室内で排泄する犬の場合では、「トイレが汚れているからキレイにして!」と吠えて知らせることがあります。「早く散歩に行きたい!」「お腹が空いたからごはんがほしい!」と要求して吠える犬もいます。

要求吠えは、吠え癖になってしまうことがよくあります。「吠えれば応えてもらえる」と学習してしまっているからです。

間違って学習してしまったことをやめさせるのは難しいことです。排泄に関する要求吠えをやめさせたい時の対処法は、吠える前に外に行く・室内でのトイレトレーニングをする、常にトイレを清潔にしておくなどです。

散歩やごはんの時間をしっかりと決め、時間外に要求して吠える時は無視して応えないようにします。

吠えれば応えてもらえると間違って学習したことを正しく上書きするのは時間と根気強さが必要です。「うるさい!」と叱ったり怒鳴ったりはせず、正しいことを学習できる時間を与えてあげるとよいと思います。

まとめ

犬が早朝になると吠える原因を3つ解説しました。

  • ケージから出たい
  • 外の音や声やニオイに刺激される
  • 要求したいことがある

犬が早朝になると吠えることには必ず原因があります。「無駄吠え」とはよく言いますが、犬は必ず理由があって吠えます。

もしも飼い主にとって無駄吠えであるならば、その原因を確認し、対処しましょう。

犬が吠えなくても済むように正しい学習をさせたり、時間やルールを定めたり、規則正しくしてあげることで、早朝に吠えることは少しずつ改善されていくと思います。

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