8月の食品値上げ、1102品目 7カ月ぶり減、購買力低下も

 帝国データバンクは31日、8月の食品値上げは1102品目に上るとの調査結果を発表した。これまでの複数回の値上げで原材料高によるコスト負担が和らいだ結果、2516品目に達した前年同月に比べ7カ月ぶりの減少となった。値上げは年間で3万5千品目前後とみており、帝国データは、足元では消費者の購買力が低下する「値上げ疲れ」を指摘した。

 価格転嫁が進む中で、輸入原料の価格変動が落ち着きつつあることも要因とみられる。

 8月の値上げは、品目別で調味料が最も多い。キッコーマンなどが総菜のもとや料理酒の価格を上げる。乳製品では、明治や森永乳業が牛乳やヨーグルトを値上げする。

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