包丁で心臓刺し「もう死んどるやろ」カラオケ喫茶で客の男性を殺害 動機は事件前日のトラブル 男(75)に懲役18年

2022年10月、愛媛県愛南町のカラオケ喫茶で発生した殺人事件。松山地裁は75歳の男に、求刑通り懲役18年の判決を言い渡しました。

判決を受けたのは愛南町城辺の無職、菊地正春被告75歳です。

判決などによりますと、菊地被告は去年10月27日、町内にあるカラオケ喫茶で、常連客だった角田浩さん当時62歳の左胸などを、自宅から持ち出した刃渡りおよそ16センチの包丁で刺し殺害したということです。

松山地裁で開かれたきょうの判決公判で渡邉一昭裁判長は「心臓に達するほどの力で刺し、直後に『もう死んどるやろ』と悪態をつくなど、強い殺意に基づく犯行なのは間違いない」と指摘しました。

また、「動機は事件前日の、被害者との口論に対する身勝手な逆恨みで酌量の余地は全くない。被害者を脅すため包丁を持ち出したものの結果的に刺し殺していて、計画的ではないものの、刑事責任は重大だ」と断じました。

そして、以前も酒に酔って包丁を持ち出し、傷害罪で服役したこともあり、今回の犯行も酒が原因と自覚しながら『酒を止められない』と述べていたことも若干、不利に考慮し、求刑通り懲役18年の判決を言い渡しました。

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