「河川に泡…田んぼに水を引けない」住民が広島県に抗議 三原市にある産廃処分場が操業再開 

広島県三原市にある産廃処分場の操業が再開されたことについて、31日、地元住民などが、許可した県に抗議しました。

抗議したのは、三原市や竹原市の住民などおよそ20人です。三原市にある本郷処分場を巡っては、4日、広島地裁が県に設置許可の取り消しを命じる判決を出し、その後、県が控訴しています。

一方で、処分場の浸透水から基準値を超える水質汚染が確認されるなどしたため、県は19日、事業者に「警告」を出しましたが、水質が改善したなどとして解除し、28日に操業再開を許可していました。

本郷処分場訴訟の原告団 岡田和樹 共同代表「河川の中にもこういう形で、泡がずっと流れ続けています。田んぼの中に今、水が引けないので、ひび割れているような状態」

住民たちは、三原市や竹原市の議会で県に「厳正な対応」を求める意見書が可決されたにも関わらず、県が処分場の操業再開を認めたことについて、湯崎知事に宛てた抗議文を提出しました。県は「水質検査の頻度を増やすなどして、住民の不安に応えていきたい」としています。

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