覚せい剤使用の疑いで静岡・裾野警察署の警部補逮捕 7月3人目の警官逮捕…県警異例の事態

30日、覚せい剤を使用した疑いで静岡・裾野警察署の地域課に所属する警部補の男が逮捕されました。7月だけで静岡県警の警察官が3人逮捕される異例の事態となっています。

覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕されたのは裾野警察署、地域課の44歳の警部補です。容疑者の警部補は7月中旬ごろから30日までの間に、覚せい剤を使用した疑いが持たれています。30日、本人から所属する警察署の上司に電話で相談があり事件が発覚しました。容疑者の警部補は主に交番勤務で、7月上旬から療養を理由に休職していて、警察の調べに対し「初めて覚せい剤を使った」などと容疑を認めているということです。警察は覚せい剤の入手ルートや動機などについて詳しく調べる方針です。

県警の不祥事をめぐっては7月だけでも警察官が3人逮捕される異例の事態となっています。14日には三島警察署の刑事課の警部補が、20代の女性の家に侵入した疑いで、22日には白バイ隊員がパトロール中、駐車場に停まっていた車から現金などが入ったバッグを盗んだ疑いで逮捕されました。この事態をうけ県警は先週、警察署長や幹部らを対象に緊急会議を開催。

(原 光博 県警本部長)

「法を執行する立場にある警察職員によるこれらの事案は県警察に対する県民の信頼を裏切るものでありきわめて遺憾であります」「先般、緊急に規律の厳正な保持と信条把握の徹底について通達したところであるが本日は県民に対する信頼の回復再発防止および職員の士気の保持の観点から重ねて指示をする」

再発防止に向けて取り組み始めたばかりでした。またも警察官が逮捕される事態に日吉知洋警務部長は「言語道断であり厳正に処分します。より実効的な対策を講じてまいります」とコメントしています。

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