世界を救うのはもうやめた――25年ぶりの『マリーのアトリエ Remake』はやっぱり楽しい!追加イベントでイケメン達との妄想も捗ります

”世界を救うのはもうやめた”

そんなキャッチコピーとともに7月13日(木)に発売された新感覚RPG『マリーのアトリエ Remake ~ザールブルグの錬金術士~』(以下、『マリーのアトリエ Remake』)。

タイトルに”Remake”とあることからお分かりのように、1997年5月に発売された『マリーのアトリエ 〜ザールブルグの錬金術士〜』(以下、『マリーのアトリエ』)のグラフィックを刷新、より快適にプレイできるようにリメイクされた作品です。

いやー、懐かしい。
RPGやアドベンチャーゲームが大好きな筆者ですが、大体ラスボスが倒せなくて詰むんですよね。そんな中、敵を倒さなくてもいい『マリーのアトリエ』(当時はPlayStation™だったなぁ)に惹かれやり込んだ記憶……。

さて、そんな懐かしい作品がリメイクでいったいどうなっているのか……早速プレイしてみました!

25年も経っても親近感がわく。落ちこぼれ錬金術師・マリーちゃん!

もともと『マリーのアトリエ』は、『ソフィーのアトリエ』『ライザのアトリエ』などでお馴染みの錬金術を題材としたRPG「アトリエ」シリーズの第1作。

勇者となって敵を倒して世界を救うというRPGらしいRPGではなく、錬金術士としてアトリエを開き、アイテムを調合しながら街の人たちとのんびり交流するという日常系RPGは珍しく、しかも主人公が女性キャラというのも当時としては斬新。当時延々と戦闘を繰り返すRPGに疲れていた筆者にとっては、「錬金術、面白そう!」「イラスト可愛い!」と興味を持ち、せっせと調合に励んだものです。

筆者と同じように感じたユーザーも多かったのか、『マリーのアトリエ』は男女を問わず人気を集め、のちの「アトリエ」シリーズに繋がっていくきっかけともなりました。

そんな本作の主人公はマルローネ(マリー)ちゃん。

▲主人公:マルローネ(マリー)。可愛いけど露出度も高い(笑)衣装もそのままに今風にリメイク!

マリーは王立魔術学校(通称:アカデミー)で創立以来最低の成績を記録した落ちこぼれ、かつおてんばでそそっかしい性格……25年経った今でも、なんて親近感湧く設定なんでしょうか(笑)。

マリーはアカデミー卒業をかけて、試験を受けることに。
卒業試験の内容は、5年以内に先生を納得させられるアイテムを完成させること。
そのために与えられた錬金術のアトリエで、いざ錬金術士生活のスタートです!

▲アカデミーのイングリド先生。言葉は厳しくても、そこには愛が。マリーの成長を温かく見守ってくれます

ほのぼのゆるふわ錬金ライフ♡ でも時の流れはシビアです

錬金術といっても、ただアイテムを調合するだけではありません。

依頼を達成してお金を集めることを基本として、参考書や道具を集めて調合できるアイテムの種類を増やしたり、調合につかう材料を集めたり、街の人と交流を深めたり……とやることはいっぱい。

街の外には魔物もいるので、材料を探しに採取地に出かける時には、冒険者を雇って一緒に戦闘してもらう必要も。

▲アイテムを調合! 戦闘に役立つアイテムや回復アイテムなども作れます

▲まずは依頼を受けて納品! 「へい、毎度あり!」って思わず叫んじゃうのは筆者だけですか(江戸っ子マリーちゃん)

▲冒険者を雇って、いざ尋常に勝負~! 必殺技のエフェクトがなかなかかっこよいのでぜひ見てみてください

やることはたくさんあれど、何からやるか、何を目指すか、とにかく物語をどう進めるかは自分次第!

5年間ひたすら寝倒して落ちこぼれを極めるもよし(だがイングリド先生のキレっぷりが怖い)、戦闘を極めて伝説の存在になるもよし、もちろん錬金術に励んでめでたくアカデミーを卒業するもよし、とにかく自由度の高さが本作の魅力。

筆者のように戦闘が苦手なプレイヤーでも、戦闘の難易度設定やAUTOモードが使用可能なので、ほぼお任せでプレイできるのも嬉しいポイントです。

ゆったりのんびり、ゆるふわなスローライフを楽しみましょう!

▲調合に励んでいると、ある日イベントが発生して妖精さんを雇えるように。やることがなくなると踊っちゃう妖精さんのゆるっと具合もよき

しかし、本作で一番気をつけるべきポイント──それは「時間」

依頼をこなすにも期限がありますし、アイテムの調合にも時間がかかります。さらに材料集めや戦闘も一回ごとに1日が経過してしまいます。

1年のうちには、日付の固定されたイベントが複数あり、その日を逃すとまた翌年……もしくは永遠に見られない……なんてことも。

効率よくゲームを進めたいなら、タイパ(タイムパフォーマンス)を意識してみるとよいでしょう。

とは言え、次のプレイでまた見ればいいか~、とゆるーく思えてしまうのも、ほのぼのした世界観のおかげかもしれません。

▲えいやっと! 材料採取に夢中になりすぎてイベントを見逃してしまうことが多々ありました(笑)

インテリメガネに騎士隊長、盗賊団の首領……追加イケメンたちとのイベントに妄想も膨らみます

一緒に戦闘に挑んでくれる冒険者を始めとする街の人との交流も楽しみの一つ。

本作では新たに交流イベントが追加され、キャラクターたちの更なる魅力に触れることができます。登場するキャラクターも老若男女さまざま。

マリーの親友、シア・ドナースターク(戦闘ではハタキを武器に活躍してくれます)や、孤高の女剣士、キルエリッヒ・ファグナー(キリー)などの女性キャラクターとの交流も楽しいのですが、筆者のおすすめはやはり\イケメンキャラ(趣味全開)/

まずは落ちこぼれのマリーとは対象的に、アカデミーの成績優秀な後輩、クライス・キュール

言う事なす事イヤミったらしく鼻持ちならないインテリメガネくんで、マリーと言い合うこともしばしば。しかし交流が深まるに連れ、次第に互いを認め合うように……。

▲クライスのイヤミな口調にぷんすこしちゃうマリーちゃん。でもこの先のデレがいいんだよなぁ……

続いてはシグザール王国王室騎士隊長にして、王国最強を誇る寡黙な青年、エンデルク・ヤード

見るからに人付き合いの苦手そうなエンデルク様ですが、イベントを通して少しずつ心を開いてくれるのがたまりません。

マリーとシアのレベルをMAXにして、シアとのとあるイベントをクリアした状態でエンディングを迎えると、エンデルク様のコミカルな姿が拝めるのでこちらもお見逃し無く!

▲さすが騎士隊長! エンデルク様は冒険者として雇えるまでに結構時間がかかります。が、手間をかけてもイケメンは最の高

そして筆者イチオシ! 盗賊団の頭領、シュワルベ・ザッツ

氷のような瞳を持ち、マリーへも馴れ合いは嫌いだとばかりにそっけない態度を取る彼ですが、騎士団には複雑な思いがあるよう。彼がなぜ盗賊団をまとめ上げるようになったのか、過去が徐々に明かされていきます。

そんなシュワルベが持つ本来の優しさが垣間見えるイベントは必見です!(筆者はここで落ちました)

▲そんな切なそうな目で空を見上げないで……! これからは筆者が幸せにしてあげるから(笑)

その他にも、明るく天真爛漫なルーウェン・フィルニール、豪快で人情に厚いハレッシュ・スレイマン、おひげがダンディなクーゲル・リヒターなど、多くのキャラクターが登場します。

マリーが暮らすシグザール王国の首都ザールブルグは、穏やかで平和な街。そんなほのぼのとした世界の中で、交流イベントを通じて描かれるキャラクターたちの過去や意外な一面は物語に深みを与えてくれます。

恋愛要素があるというわけではないのですが、そこはオタク女子の持ち技“妄想力”で彼らとの次のストーリーを考えてみるのも面白いかもしれません。

▲いつも元気なルーウェン。その裏に秘めた彼の過去とは……?

▲豪快な槍捌きで敵をなぎ倒してくれるハレッシュ。彼の甘酸っぱい恋模様にもキュン

▲スマートなエスコートっぷりにもときめく、ダンディなクーゲル殿

『マリーのアトリエ Remake』はやり込んでこそ面白い!

25年ぶり(字面にするともう時の流れの早さにめまいがしそう・笑)に『マリーのアトリエ』をプレイしてみましたが、グラフィックが刷新されただけでなく、現代に合わせて様々な演出が追加されていたり、スキップや早送り機能、戦闘でのAUTOモードの搭載など細かい部分がリメイクで快適になっていると感じました。

けれども、調合・依頼・採取などの基本的なシステムはそのまま、やはり良いものは時を経ても不変なんですね。

本作はマルチエンディングなので、一度のプレイではコンプリートできない部分もありますが、リメイクで快適になった分、周回プレイも存分に楽しめます。

また5年という期限の縛りがない「無期限モード」もあるので、しっかりじっくりやり込みたい方にもおすすめです。

猛暑が続く今夏は、涼しいお家でのんびりスローライフな『マリーのアトリエ Remake』を楽しんでみてはいかがでしょうか?

▲本作で追加されたフォトモードでは、自由にキャラクターやフレームを設置して写真が撮れちゃいます

▲こちらは本作でリメイクされたミニゲーム「ぷにぷにハンマー大作戦」。全部で6種類のミニゲームが用意されています

(執筆:鈴木れな)

製品概要

◯タイトル:
『マリーのアトリエ Remake ~ザールブルグの錬金術士~』

◯対応機種:
PlayStation™5、PlayStation®4、Nintendo Switch™、Steam®

◯ジャンル:新感覚RPG

◯発売日:2023年7月13日(木)

◯希望小売価格(税込):
通常版(パッケージ版、ダウンロード版共通) 6,380円
プレミアムボックス 10,230円(グッズのみ版:3,850円)
スペシャルコレクションボックス 19,800円
豪華絢爛!GS最強ギャラクシーコンボセット 38,280円
Digital Deluxe(ダウンロード専売) 8,580円

◯パッケージ特典:リバーシブルジャケット仕様

◯無料ダウンロードコンテンツ:
アクセサリー「25メガネ」、「アトリエ」シリーズ歴代BGMパック

◯プレイ人数:1人

◯CERO:B(12歳以上対象)

◯公式サイト:
ゲーム公式サイト:https://www.gamecity.ne.jp/atelier/marie-re/
「アトリエ」シリーズ25周年特設サイト:https://www.gamecity.ne.jp/atelier25th/
ガストショップ特設サイト:https://shop.koeitecmo.com/product/marie-re_comboset/

◯公式Twitter:https://twitter.com/gustatelierpr

※PlayStation®4パッケージ版をご購入された方は、追加費用無くPlayStation®5ダウンロード版へのアップグレードが可能です。

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