最後のソースカツ丼求めて長蛇の列 福井県福井市の人気店「ふくしん」閉店、別れ惜しむファン

最後の客にカツ丼を運び終え、感謝の気持ちを述べる店主の橋爪節子さん(右)=7月31日、福井県福井市高木中央1丁目のふくしん

 ソースカツ丼の人気店「レストランふくしん」(福井県福井市高木中央1丁目)が7月31日閉店し、50年の歴史に幕を閉じた。「最後の一杯」を求めファンが県内外から詰めかけ、一時約100人の列ができた。

 通常より30分前倒しして午前10時半に開店したが、列はどんどん延び閉店まで満席状態が続いた。店主の橋爪節子さん(72)は厨房で休む暇もなくカツを揚げ続け、豪快にカツがはみ出した丼が厨房から運ばれてくると、客はスマートフォンで記念撮影。揚げたてをほおばりながら「これが最後か」「おかわりしたい」などと親しんだ味との別れを惜しんでいた。

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