シルバーリハビリ体操発展誓う 茨城・水戸 指導士養成20周年で大会

記念大会で講演するシルバーリハビリ体操考案者の大田仁史さん=ザ・ヒロサワ・シティ会館大ホール

茨城県独自の介護予防体操「シルバーリハビリ体操」の指導士養成20周年記念大会が31日、同県水戸市千波町のザ・ヒロサワ・シティ会館大ホールで開かれ、指導士や市町村職員など約千人が集った。同体操考案者で県立健康プラザ管理者・医学博士の大田仁史さん(87)が講演し、同体操のさらなる発展を誓い合った。

記念大会は県と同プラザ、県シルバーリハビリ体操指導士連合会が主催。指導士の養成は2004年度に始まり、23年3月末現在で1万人超が指導や普及活動に取り組んでいる。

講演で大田さんは「リハビリの専門的知識や技術を具体的な形で住民に知ってもらう方法を考えていたとき、(理学療法士などが)治療で使っている運動を体操化していった」と考案の経緯を紹介。東日本大震災の際、被災地で指導士らが活動した例を挙げ「(同体操が)実用的だと確信した」と強調した。

このほか、大井川和彦知事や同連合会の大久保勝弘会長があいさつ。厚生労働省などからの来賓がそれぞれ祝辞を述べた。永年功績者の表彰や、市町村の各指導士会による事例発表も行われた。

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