【台風進路予想】台風の目くっきり 台風6号 沖縄本島へ 長時間停滞&西日本接近おそれ 予報円大きなワケ 海外予報機関の予想は

台風は非常に強い勢力に 沖縄近海で長時間停滞のおそれ

大型で非常に強い台風6号は、1日朝には南大東島の南西の海上を時速15kmで北西に進んでいます。中心気圧は935hPa、中心付近の最大風速は45m/sで、瞬間的には65m/sとなっています。衛星画像では目がハッキリとした台風が沖縄本島へ迫っている様子が確認できます。

このあともゆっくりとした速度で沖縄本島のすぐ南の海上を通っていく予想です。沖縄本島接近と発達のピークが重なるためこれから長時間にわたって暴風や高波、大雨などの大きな影響を受ける見込みです。その後、今週後半になると東シナ海で北寄りへと進路を変える予想となっています。

3日~5日先の予報円が大きいのは台風の進路のブレ幅が大きいためです。週末以降は夏の高気圧の張り出しが弱まる予想もあることから西日本方面へと進む可能性がある一方、東シナ海を北上していく可能性もあります。では予想にどのようなブレ幅があって予報円がおおきくなっているのでしょうか。気象庁や海外予報機関の予想を参考に見ていきます。

予報円大きいワケ ヨーロッパやアメリカモデルのデータは

台風の進路予報は「アンサンブル予報」という手法で行っています。数値予報で計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて、進路を確率的に予想するものです。その予想のばらつきがどのようになっているのでしょうか。

アメリカ海洋大気庁の数値予報モデルの結果です。進むコースのバラツキが大きくなっています。まだ大陸方面へ進む予想もあれば、東シナ海を北上する予想データもある形で、一部は九州付近を北上する計算結果も示されています。

ヨーロッパ中期予報センターの台風6号に関するアンサンブル予想です。ラインの1つひとつが計算結果です。沖縄付近を通過後、東シナ海で向きを変えて北東方向に進む結果が、アメリカのモデルよりは強く出ています。ただ全体としてはバラツキは大きく進路のブレ幅は非常に大きなことがわかります。

気象庁が週間天気予報の作成などに用いるアンサンブル予報で示された気圧配置の一部データです。8月6日夜の予想ですが、こちらも台風の位置や勢力について予想データはバラツキがあることがわかります。

現時点でいえることは、まずは沖縄方面では長時間にわたって台風へ厳重に警戒する必要があるということです。その後は台風6号の進路はまだ予報にバラツキが大きく確定的なことはいえない状況です。

今週末から来週にかけての進路予想は、おそらくここ数日間は大きく変わると思います。沖縄以外でも台風の影響が出てくる可能性があるということを少し気にしながら今後も最新の台風情報にご留意ください。

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