唐津市は、市内で運行する乗り合いタクシーのインターネット予約を8月1日から始める。行き先と到着時間から最適ルートを編み出す「AIシステム」を活用。利用する1時間前まで予約ができるようになる。
路線バスの代わりに、予約制乗り合いタクシーを走らせている厳木と七山全域のほか、相知と浜玉地区の一部で利用できる。現在は町内の移動のみで、スーパーや医療機関、公民館などに乗降場を設けている。土日祝を除いた平日のみの運行で、1回の乗車で300~500円。居住地域を問わずに、県内外の誰でも利用できる。
カーナビなどの製造を手がける「アイシン」(本社・愛知県刈谷市)によるシステムを取り入れ、来年度からの本格導入を見据えて実証運行する。これまでは電話のみで予約を受け付けていて、前日夕方までの予約が必要だった。市の担当者は「実証する中で乗降場所の増設や、町外エリアへの運行なども検討して、利便性を上げたい」と話す。
事前の会員登録と会員証の発行が必要。各市民センターで配布している会員申込書の郵送もしくは、インターネットの専用サイトで申し込むことができる。問い合わせは交通政策課、電話0955(72)9144へ。(横田千晶)