無印良品を展開する「良品計画」（東京都豊島区）は8月1日、鴨川市に古民家をリノベーションした一棟貸しの中長期滞在型施設「MUJI BASE KAMOGAWA」をオープンする。
「MUJI BASE」は、国内各地に残る空き家などの遊休資産を生かし、地域に根ざした無印良品のある暮らしを楽しめる拠点。元々社内研修施設として使っていた築100年以上の古民家を同社がリノベーションし、全国初の「MUJI BASE」として整備した。
施設は延べ床面積156平方メートルと複数人で泊まるのに十分な広さ。日本民家の持つ空間的価値を最大限に残しつつ、現代のライフスタイルに合わせたモダンなデザインが特徴で、ドライヤーや衣類、調理器具など滞在に必要なものは無印良品の商品でそろえた。
滞在だけでなく、地域の生活や文化に溶け込む暮らし方を提案しようと、地元の生産者から農業を学べる宿泊者限定の体験プランも用意。同社によると、インバウンド（訪日客）からも注目を集めており、すでに11月までほぼ予約が埋まっているという。
良品計画の担当者は「鴨川は海側のイメージが強い中、里山や田園風景なども魅力。長く滞在することで、この場所になじんでもらえれば」と話している。
2泊3日から、最大5人まで宿泊可能。地域の旬の食材を味わえるセットも別途提供する（有料）。チェックインやチェックアウトは里のMUJIみんなみの里で行う。予約は「Airbnb（エアビーアンドビー）」から。
