京都府宇治市宇治の興聖寺で親子がデイキャンプを楽しむ催しがあった。寺での日常労務をこなす修行「作務」として、まき割りやかまど炊飯を体験し、夏休みを満喫した。
子どもたちは父親の手本を見ながら斧(おの)を丸太に振り下ろし、まきを作った。寺の伽藍(がらん)を見渡せる裏山ではチャノキの苗の周りで草ひきに汗を流した。
昼食の支度では7キロ分の米をといで大きな釜に入れ、火をおこした。トウモロコシやナスなどの夏野菜を蒸し焼きにし、カレーと一緒に味わった。その後は写経も体験し、緑に囲まれた境内で夏の思い出をつくった。
家族の体験型観光を考える機会として市と寺が主催し、約20人が参加した。木津川市から訪れた中学生大門流華さん(13)は「家でも料理の手伝いはしますが、あんなに大きな調理器具を見たのは初めてだった」と驚いていた。
8月20日午前10時~午後3時にも開く。有料。小学生以上の子どもを含む親子向け。市観光協会のホームページで予約を受け付けている。