犬のストレス発散は室内でもできる!おすすめの『室内遊び』4選とコツをご紹介

1.宝探し

宝探しはその名の通り、おもちゃやおやつなど「その犬が大好きなもの=お宝」を見つけさせるゲームです。

この遊びは、嗅覚や聴覚、記憶力、想像力など様々な感覚・能力を使えるうえに、お宝を探し出したときに達成感を感じられるため、犬にとっていい刺激を与えられます。

まずは、犬が見ている目の前で布の下やソファ・カーテンの後ろなどにお宝を隠します。隠している最中に犬が取ってしまわないように、できる場合は「待て」をさせ、できない場合はリードなどで押さえておきましょう。

隠し終わったら犬のところに戻り、「探して」「GO」などの合図を出して犬にお宝を取りに行かせます。犬が見つけて獲得したら、たっぷりほめたりおもちゃで遊んであげたりしましょう。

少しずつ距離を伸ばしたり、隠し場所を変えたりして、慣れてきたら犬にわからないようにお宝を隠して探させましょう。犬は嗅覚に頼ったり、これまでの隠し場所を参考にしたりして、お宝を見つけ出します。

難易度を急に上げてしまうと、見つけ出せずに飽きてしまうこともあるので、少しずつむずかしくしたりヒントを出したりして、犬が楽しめる工夫をしてください。

2.かくれんぼ

宝探しゲームは、犬が好きなおもちゃやおやつを探し出すものですが、かくれんぼは飼い主さんを探し出すゲームです。

基本的に宝探しゲームとやり方は同じで、犬に「待て」をさせた状態で飼い主さんが隠れ、「探して」「おいで」などの声かけで犬に飼い主さんを探させます。最初は、あえてわかりやすい場所に隠れたり、体の一部が見えるようにしたりして、「合図が出たら飼い主さんのところに行く」というルールを理解させましょう。

次第に難易度を上げていき、犬があちこち探し回るようにしてください。飼い主さんを見つけたときは、思いっきりほめてあげてくださいね。

3.引っ張りっこ

運動不足の犬の体力や筋力を低下させないようにしたいなら、引っ張りっこ遊びがおすすめです。

おもちゃやローブなどをくわえさせて、飼い主さんと引っ張り合うだけの単純な遊びですが、これは犬にとって全身の筋力を使う運動にもなりますし、狩猟本能を満たすこともできるので、心身ともに満足感が高い遊びだとされています。

地面におもちゃを這わせるように動かして、犬に追いかけさせたり、わざと引っ張り合いに負けてあげて「狩りの成功体験」をさせてあげたりするといいでしょう。「追う・噛む・引きちぎる」といった犬が本来持っている狩猟本能を満たすことで、ストレスが軽減されていたずらなども起こしにくくなると考えられています。

引っ張りっこをするときは、飼い主さんから誘って遊ぶようにして、終わるときも飼い主さんが終わらせるようにしましょう。また、くわえているものを放すように合図を教えておくことも必要です。

4.ミニアジリティ

アジリティは、ハードルやトンネル、シーソーなどの障害物をクリアしながらコースを走る人気のドッグスポーツです。

本格的なアジリティはむずかしそうと感じる飼い主さんもいるかもしれませんが、室内でも簡易的なアジリティ風の遊びはできるのでぜひ取り入れてみてください。

本格的な器具を用意しなくても、家にあるもので十分アジリティ遊びはできます。お菓子の箱やトイレットペーパーの芯、ひもなどで作ったハードル状のものを飛び越えさせたり、トンネルのようにした大きな布の下をくぐらせたりすることで、犬は十分に運動ができるでしょう。

ただし、部屋の中でジャンプをしたり走ったりすると、床の材質によっては滑ったり転んだりしてしまう恐れもあります。怪我をしたり関節を痛めたりする可能性もあるので、こうした遊びをするときは、犬が滑りにくい場所で行うようにしてください。

まとめ

犬は運動不足になると、体力や筋力が低下したり肥満になったりします。また、身体的なトラブルだけでなく、ストレスが溜まってしまうこともあるでしょう。

散歩の時間が減ったり、外遊びができなかったりすることが続いたときは、この記事で紹介したことを参考にして、室内でも満足できる遊びやゲームに取り組んでみてくださいね。

(獣医師監修:寺脇寛子)

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