ふるさと納税額 静岡・焼津市11位にランクイン 多数が利用の一方で…ここにも“値上げの波”

2022年度のふるさと納税の寄付額が発表され、市区町村別では静岡・焼津市が76億円で全国11位にランクインしました。多くの人が利用するふるさと納税ですが“値上げの波”も押し寄せています。

総務省は、1日 2022年度のふるさと納税が前年度から16.3パーセント増えて、総額9654億円となり、3年連続で過去最高を更新したことを明らかにしました。

都道府県別に見ると、北海道が1453億円で4年連続で1位、静岡県は329億円で7位でした。

市区町村別にみると、県内トップは焼津市の76億円で全国11位にランクインしました。焼津市は、およそ1400種類の返礼品を取り揃えていて、種類が豊富なことが選ばれる理由と話します。

(焼津市 ふるさと納税課 松永 友視 係長 )

「マグロやカツオなどの魚介類ネギトロやツナ缶といった水産加工品、それから市内に工場があるビールが大変人気になっていて、そういった良質な返礼品を取り揃えていることが皆さんに選んでいただいている理由」

しかし、ふるさと納税にも値上げの波が。

2022年度、全国4位となる148億円の寄付を集めた北海道白糠町。イクラやホタテなどが、ふるさと納税の返礼品としても人気を集めています。しかし。

(白糠町役場ふるさと納税推進係 神田 貴史 係長 )

「調達額が値上がりして」「サーモンですと」「寄付額が1.5倍まで上がってしまった」

2022年5月時点では、1万円の寄付でサーモン1キロの返礼品を受け取れましたが、今は1万5千円まで値上がりしたのです。2022年度は返礼品全体のおよそ8割を値上げせざるを得なかったほど、物価高の影響は大きいといいます。

焼津市でも返礼品自体の価格が上昇していることを受け、寄付額を「値上げ」したり内容量を減らすなどの対応をとっているといいます。

こうした中、2023年10月以降、寄附額が再び「値上がり」する可能性も。

ふるさと納税では返礼品の調達費を含めた経費を寄付額の5割までとするルールがありますが、総務省はこれまで曖昧だった経費の基準を厳格化。自治体によってはこれまで経費に含めていなかった仲介サイトへの手数料の一部なども、10月以降経費として計算しなければならなず「値上げ」を検討するところも出ています。

物価高にルールの見直しなど環境が変化するふるさと納税。早めに利用するのが得策かもしれません。

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