【ビッグモーター】店舗への国交省立ち入り検査や街路樹立ち枯れ問題関連の行政の調査…静岡県内でも

中古車販売大手ビッグモーターが保険金を不正に請求していた問題で国土交通省は浜松市の店舗を含む全国34の店舗で一斉に立ち入り検査に入りました。

この検査は、外部弁護士による調査報告書で、新たな損傷を作るなど不適切な行為が行われていた疑いがあると指摘された全国34店舗で行われました。調査報告書によりますと浜松南店では、検証した作業の83件の内、44.6%に上る37件で不正に作業していた疑いが報告されています。国交省は、26日 和泉伸二新社長らに対してヒアリングを行いましたが、さらなる調査が必要と判断し立ち入り検査に踏み切ったとみられます。検査では証拠となる整備記録などの資料を確認し違法性を判断するための事実確認を進めるものとみられます。

一方、店舗前の街路樹が枯れている事例が全国で確認されている問題は静岡県内でも。県富士土木事務所は27日、「ビッグモーター富士店」で現地調査を行い、県道沿いの植え込みにあったはずのツツジなど低木の一部が枯れていたり、なくなったりしているのを確認したということです。聞き取りに対し、店側は、地域貢献活動として2~3か月に1回、店舗前の環境整備を行っていますが除草剤の使用は否定したということです。2021年に富士店のオープン準備にあたり県は高木の街路樹については伐採を認めましたが、低木の伐採は認めなかったということです。県は、除草剤がまかれたことで植え込みの低木が枯れた可能性があるとみて近く専門家に土壌の調査を依頼するということです。

また、浜松市によりますと「浜松東店」前の街路樹は2、3年ほど前に市が点検を行った際、9本あった高木のうち7本が枯れていたりなくなっていているのを確認していて、倒木の恐れがあることから市が伐採したということです。浜松市の中野市長は28日の会見で「今後、必要に応じて調査を行っていきたい」と話しました。

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