いじめ受けた高校生が自殺 北海道、学校の対応に批判

 北海道教育委員会は1日の道議会で、道立高校の生徒が2020年、複数の生徒からいじめを受け、その後自殺したと明らかにした。大学教授や弁護士らでつくる道教委の審議会の報告書は「いじめが自死の直接的な原因とは言えないが、関連性がないとは断言できない」とし、学校側の対応は消極的で不十分だったと結論付けた。

 報告書によると、亡くなった生徒は、他の生徒から「きもい」や「死ね」と継続的に言われたり、交流サイト(SNS)にからかうような投稿をされたりするいじめを受けたことで、人間関係に悩み、ストレスを感じていた。

 学校は問題を把握していたが、生徒への支援や保護者との連携などは行われていなかった。

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