【タイ】バンチャークのSAF工場、25年に商業生産[公益]

タイ政府系製油・給油所運営バンチャーク・コーポレーションが100億バーツ(約414億円)を投じて開発中の「持続可能な航空燃料(SAF)」工場が2025年に商業生産を開始する予定であることが分かった。バンコクポストが7月29日に伝えた。

バンチャークは自動車の電動化による収入源を見越して、SAF販売を新たな収益源とする考え。アナリストからは石油化学事業を拡大すべきだとの見方が出ていたが、「SAFの方が確実に収益を生んでくれる」と判断した。

首都バンコクのプラカノン地区にある石油精製所の隣接地でSAF工場を整備している。24年内に完成し、25年に商業生産を開始する予定。生産能力は1日当たり100万リットル。

SAFは使用済みの食用油や農業廃棄物を使って生産。従来の航空燃料に比べ、温室効果ガスの排出を最大で80%削減できるとされる。

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