旅先でふるさと納税を 北陸初、自販機を七尾・食祭市場に設置 返礼品と即交換

七尾市が設置したふるさと納税の自動販売機=同市の能登食祭市場

 能登の市町で、その場でふるさと納税の寄付と返礼品の受け取りができるシステムの導入が広がっている。手続きを済ませると、返礼品として各店で使えるクーポンや引換券が渡される。旅先で気軽に納税してもらい、寄付の増加につなげる狙いだ。

 七尾市は1日、能登食祭市場1階の「モントレー広場」に、市へのふるさと納税ができる自動販売機を設置した。市によると、北陸初の試みで、地元の海産物や和倉温泉の宿泊券などの返礼品をその場で受け取ることができる。

 クレジットカードで決済すると、自販機から希望する返礼品の引換券が発行される仕組み。寄付額は1万~2万円で、返礼品には宿泊券のほか、同市場で扱う刺身や干物、なまこの加工品など12種類用意した。海産物などは市場内の各店舗で、宿泊券は案内窓口で交換できる。

 市は返礼品の種類を今後増やす予定で、担当者は「コロナが落ち着き、観光客が増えており、より多くの人に七尾の魅力を感じて寄付してほしい」と話した。

  ●カタログを更新

 市は1日、ふるさと納税の返礼品カタログを更新した。表紙に七尾を舞台にした漫画「君は放課後インソムニア」のイラストを活用し、返礼品63品を掲載した。昨年度の寄付者や希望者に配布する。

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