個人向け国債利率0.39% 緩和修正で9年ぶり高水準

 財務省は2日、9月に発行する個人向け国債の10年変動金利型の利率が0.39%となったと発表した。2014年7月以来、約9年ぶりの高水準。日銀が大規模な金融緩和策を修正したことが影響した。8月発行分の利率は0.28%だった。

 利率の上昇で購入者が受け取る利子は増える。国債の利払い費も増えるため、財政を圧迫する懸念もある。

 個人向け10年変動金利型国債の利率は、10年物国債の入札時の平均落札利回りを基に決まる。日銀が長期金利の1%までの上昇を容認したことで市場の実勢金利が上昇。1日に実施した10年物国債の入札で平均落札利回りが上がっていた。

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