持続可能な平和を考える 広島、長崎がイベント共催

イベントに出席する(手前から)長崎県の大石賢吾知事、広島県の湯崎英彦知事ら=1日、ウィーン(共同)

 【ウィーン共同】核拡散防止条約(NPT)再検討会議の準備委員会が開かれているオーストリア・ウィーンで1日、広島県と長崎県が共催で「持続可能な平和と繁栄」をテーマにしたイベントを開いた。両県知事が出席し、各国の専門家が核や気候変動の問題について議論した。

 長崎県の大石賢吾知事は「核兵器は地球規模の問題。世界を巻き込んだ大きな動きにつなげることが必要だ」と指摘。「全ての核兵器が消え去るよう、努力を続ける」と述べた。

 広島県の湯崎英彦知事は「核兵器問題は幅広い関心を得られていない。社会の認識を変えるには、安全保障の枠だけでなく、経済や環境など多角的に捉え直すべきだ」と強調した。

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